「伝説のロックバンド」と、特に今回の映画関連のいろいろな場面で書かれ、語られている。確かに知名度はかなり高かった。たとえば友人の兄や姉の部屋の、邦楽がほとんどというレコード棚に交ざっているのはイーグルズとクイーンということはよくあった。しかしイーグルズやザ・ビートルズ(すでに解散していた)のような「海外の憧れのスターバンド」ではなく、クイーンは「変てこなバンド」だった。わざと物議を醸す、賛否両論を呼ぶ方向へと向かうバンドだった。
つい最近知り合った、洋楽にはあまり興味がなかったという同い歳の男性も「クイーンってイロモノでしたよね」と話していた。そういう位置づけのバンドだったのだ。
また音楽的にも、クイーンはあの時代を「代表している」とは言いがたい。今の騒がれ方だと、彼らの音楽があの頃のロックの「ど真ん中」だと誤解されてしまう。それに対する危機感を筆者は強く持っている。あんな音楽をやるバンドはほかになかった。もちろん、褒め言葉だ。